モデムとルーターの違いって?見た目の判断とそれぞれの役割を業界人が解説!

モデムとルーターの違いって?見た目の判断とそれぞれの役割を業界人が解説!
インターネットを利用するには、自宅にインターネット信号を送るための回線を引き込むことになります。といってもISDNやADSLといった伝送方式では既存の電話回線を利用する為、新たに引き込むのはほとんどの場合光回線でしょう。
いずれの回線にしても、インターネット信号が送られていることには違いありませんが、この信号自体に違いがあるんです。とはいっても、インターネットを利用するための端末である、PCやゲーム機、TVやWi-Fi経由でのスマホ、タブレットなどからは、どれでも同じようにインターネットが利用できますよね。

このように伝送方式が違っても、いろんな端末で正しく閲覧できるように信号を変換してくれる装置が、モデムやルーターというわけです。
今回はこのモデムやルーターについて詳しく紹介していきます。

1.モデムとは?
2.ルーターとは?
3.モデムとルーターを見た目で判断する

1.モデムとは?

モデムとは?
1-1.ISDNとADSLのことを少しばかり
現在、電話回線を利用するインターネットへの接続方式には、ISDNとADSLがあります。
細かい説明をすると専門的になり長くなるので、一般的な概念として説明しますね。

ISDNはデジタル回線を使って通信する方式で、通話品質や伝送品質が優れていますが、通信速度が遅いためにインターネットを利用するには少しばかりイライラする回線です。
このISDNの信号変換に使われるのが、TA(ターミナルアダプタ)と言われるものです。

これに対してADSLは、従来の電話回線すなわち昔のアナログ回線を使って通信する方式です。電話回線がアナログからデジタルに変わっていき、余ったアナログ回線を何とか利用しようと生み出された技術で、いわばリサイクル回線を使った地球にやさしいエコ通信なんです。

ADSL技術の進歩によって、通信速度はISDNに比べ物にならないほど速いのですが、NTTの局舎から離れるほど通信品質が劣化するという弱点があるんです。また既存のアナログ回線を利用するわけですから、経路によっては電力線の影響を受けるなどの当たりハズレが出てくるわけです。

ハズレの場合、出来る限りの改善努力ということになるのですが、物理的な限界もあり、たとえば50Mを申し込んだのに12Mに変更を余儀なくされた、なんてこともあるわけなんですね。

1-2. モデムはADSL回線に使われている
電話回線によって伝送されたこのADSLのアナログ信号を端末に伝えるために、デジタル信号に変換する装置がモデムです。もちろん端末側からみればデジタル信号をアナログ信号に変える装置なので、正確には「アナログ・デジタル信号変換装置=モデム」ということになります。

モデムによってデジタルに変換されたインターネット信号は、PCやスマホなどの同じデジタル端末で本来の機能を発揮することができ、ひいてはインターネットが利用できるようになるわけです。

1-3.モデムでつなげる端末は1台だけ
モデムによってデジタル端末が利用できるようになったわけですが、この段階ではあくまでモデムからつなげるのは1台の端末です。
一人暮らしでインターネットを見るのはPC1台だけという人は、モデムから直接PCにつなぎPC内でインターネットの接続設定をすれば、目的は達成ということになります。
ただそれでは、スマホやタブレット、TVにゲーム機にと複数の端末を同時にネットにつなぐことはできません。

スマホやタブレットはネットが見えているからいいなんて人も、固定回線からWi-Fi経由でつなげば
実質通信料金は無料、データ制限にもカウントされないので、つながない手はないわけです。
例えばPCで楽曲をダウンロードしながらオンラインゲームを楽しんだり、ネットをしながらスマホのOSをアップデートするなどなど、いろんなシーンが考えられますよね。

といってもモデムからつなげるのは、基本的に1台だけ。まさか使うものを絞って順番に使うなんて、しかもそれぞれの端末に接続設定を行なって、なんて面倒なことはしたくないですよね。

そこで登場するのがルーターです。









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2.ルーターとは?

ルーターとは?
2-1.ルーターは整理券を配って道案内するネットワークの仕分け人
ルーターは、いわばネットワークの仕分け人のようなもので、モデムから受け取った信号にインターネットにつなげるための道筋をつけたり(接続設定)、複数の端末に番地をつけてうまく振り分けてくれる(ルーティング)通信機器です。

要するに「インターネットの接続設定をして各端末に振り分ける」という点が、ルーターならではの機能、いわばキモなんです。

2-2.タコ足配線するだけのHUB(ハブ)との違い
1つの入り口をタコ足配線のように複数に分岐するものとして、HUB(ハブ)というネットワーク機器があります。HUBは、たんにLAN配線を分岐して増やすだけのもので、ルーターのような特別な機能は持っていません。いわば100Vの家庭用コンセントが足りないときに、コンセントを増やす時のテーブルタップのようなものです。
職場のデスクの下で、LANケーブルがいくつも並んで差し込まれ、緑や赤の小さなLEDがチカチカ光っているような四角い物体を見たことがありませんか? それがHUBなんです。

一般的に使われる多くのルーターの背面にもいくつかのLANコネクターが並んでいるので、よくHUBと間違われることがあります。さらにルーターのこのLANコネクターの部分だけを使えばHUBの役割もしてくれるので、余計に混同しやすいわけなんです。

2-3.ルーターが番地を付けて振り分けるのはなぜ?
モデムから受け取ったデジタル信号だけでは、インターネットには接続できません。ここで各プロバイダから与えられた「ユーザー認証」という接続設定を行なうことで、インターネットに参加することが認められるわけです。このユーザー認証設定のことを「PPPoE設定」といいます。

ルーターの内部では、モデムから受け取った信号にPPPoE設定することで、まずはインターネットに接続することが許可され、プロバイダ契約で割り当てられた世界で通用する固有の番地(グローバルIPアドレス)も同時に認証されています。不正アクセスなどで発信元を特定されるのは、この固有の番地があるからなんです。リアルで例えれば、マンションの所在地みたいなものですね。

今度はルーターから各端末にインターネット信号が振り分けられるわけですが、ここからはルーターからみれば宅内側の端末。このすべての端末にまでグローバルIPアドレスを付与するわけにはいかない(アドレスが足りなくなる→現在すでに対策がなされていますが)ので、ルーターからは宅内用の番地が振り分けられるようになっているんです。
これは、先ほどのグローバルIPアドレスに対して、ローカル(またはプライベート)IPアドレスと呼ばれています。マンションでいえば所在地に対して部屋番号のようなものですね。

ルーターを語ればきりがないのですが、本題とはかけ離れてくるのでこの辺りで省略します。
要するにルーターは、回線に息を吹き込んでくれる立役者であり端末への道案内人でもある、ポイントの高い通信機器なわけです。

3.モデムとルーターを見た目で判断する

モデムとルーターを見た目で判断する
3-1.モデムにもルーター機能を持つものがある。
じつはモデムにもPPPoE認証が設定できるもの、それを各端末に振り分けるなどのルーター機能を持つものがあるんです。
これは一般にルーター機能内蔵モデム、ルーター一体型モデムなどとも呼ばれているもので、NTTやYahoo!BBなどのADSL契約では多くの場合、この一体型モデムが提供・設置されています。
※NTTのADSLは2016年6月で新規の加入は廃止

3-2.ADSLでは一体型モデムが主流
さてここからが本題なんですが、ルーター一体型のモデムまで登場するとモデムなのかルーターなのかといった判断は難しいですよね。もちろんどちらでもあるわけですから判断も何もないのですが。
しかも幸か不幸か、現在出回っているモデムはほとんどがルーター機能の内蔵された一体型モデムなんです。
しかもこの一体型モデム、無線LANカードを差し込むとWi-Fiルーターに早変わり、スマホやタブレットにもすぐつなげてしまうわけです。

3-3.モデムとルーターの外観上での違いを迫られる場面がない?
そんなわけで、ADSLの場合は一体型モデムが主流であり、モデムとルーターを外観で判断するということの方が、特殊な例ということになります。
筆者もこの記事を書いていて、今の時代何でそんなことが必要なんだろう? と自暴自棄に陥ってしまうしまうのですが、それでは話にならないので、モデムとルーターが別々の場合ということで最後に説明しておきますね。

3-4.モデムとルーターを見た目で判断する
■モデムの外観からの判断
モデムは電話回線を利用してアナログ信号とデジタル信号を相互変換するわけですから、電話回線の入力つまり「LINE/電話回線というモジュラージャックのコネクタがある」また利用中のものでは「電話回線の回線側がつながれている」ものがモデムということになります。

■ルーターの外観からの判断
ルーターはPPPoEというインターネットにつなぐためのユーザー認証を設定するわけですから、その認証が通っているかどうかを判断する目印が必要なわけです。
つまり電源ランプなどの表示とともに「PPPoE(またはたんにPPP)ランプがある」ことがルーターである条件のひとつ。

さらに認証が通ったインターネット信号を各端末に振り分ける、ルーティングという機能を備えているわけですから、各端末を接続するための「LANポート(コネクタ)が複数(多くの場合は4つ)ついている」必要があります。これがもう一つの条件です。

3-5.この記事のまとめ
さて、モデムとルーターの役目と見た目の判断、いかがですか?

モデムはアナログとデジタルを相互変換するもの、ルーターはネットにつなぐ認証をかけ端末への順路を振り分けるもの。外観として、モデムは電話回線をつなぐモジュラージャックがあるもの、ルーターはPPPoEランプとLANポートが複数並んでついているもの。

なんと3行で終わっちゃいました♪









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