ベストエフォート型とは何?回線専門用語と契約注意点を解説!

ベストエフォート型とは何?回線選びで知っておきたい専門用語と注意点を解説!

1.回線選びには専門用語がいっぱい?

回線選びには専門用語がいっぱい?
あなたは「ベストエフォート型」、という言葉の意味を知っていますか?この言葉は、光回線などの通信サービスにおいて注意事項のところなどにひっそりと書かれています。そしてその傍には「ネットワークの混雑時などに、通信の伝送帯域・速度を保証しない」とも。つまりトップページなどに大々的に書かれている、「最大〇〇Gbps」という数値はそのまま鵜呑みにできない、ということなのです。

本当にこのような言葉の意味を知らないまま契約をしてもよいのでしょうか?使い始めてから「思っていたのと違った」といっても、光回線の利用契約はクーリングオフ制度の適用外となっているので、違約金が発生するケースが多々あります。

そこでここでは、「ベストエフォート型とは?」、「掲示されている通信速度と実際の通信速度の実態」、「利用タイプ別にみる必要通信速度」、「その他に知っておきたい専門用語」、「契約前の注意点」について詳しく解説します。「インターネットを使いたいけどよく分からない」といった人は必見ですよ。

もともと「インターネットを使いたい」ってだけなのに、光回線の契約にはたくさんの専門用語が出てくるわね。分かりづらくて困るわ。
「ベストエフォート型」、「ギャランティ型」、「上り下り」なんて言われても分からないですよね。でも意味を知っておかないと、後で思っていたことと違う、なんてことにもなりかねません。ここでしっかりと確認しましょう。

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2.ベストエフォート型とは?

ベストエフォート型とは?
まずは「ベストエフォート型とは何か?」からです。ベストエフォート(best effort)は、直訳すると「最善の(best)努力をします(effort)」。何について「最大限の努力」をするかというと、それは「通信速度」です。つまり「通信速度が掲示しているものに近づくよう、最大限努力します」ということなのですが、要は「最大限努力はしますが保証はできません」ということなのです。

もしかしたら「結果を保証しないなんて無責任だ!」なんていう人もいるかもしれません。しかしこれも一つの契約の形なのです。

ベストエフォート型の反対語に「ギャランティ型」というものがあります。ギャランティ(guarantee)は直訳すると「保証」。つまり「ギャランティ型」とは、「一定の通信速度を保証する」契約形態なのです。

通信速度を保証するものと保証しないものがあったのなら、誰でも保証されているものを選ぶでしょう。しかし現在、契約形態として一般的なのは「ベストエフォート型」です。それはなぜでしょうか?結論から言うと、「ベストエフォート型」の方が「ギャランティ型」よりも格段に「利用料が安い」からです。

「ギャランティ型」は通信速度を保証するために、専用回線を利用したり、障害発生時用に予備の中継路を確保したりといったことをします。そのため「共有回線」、「障害発生時の中継路確保なし」の「ベストエフォート型」の方が費用が掛からず、結果利用料金も安くなるのです。

現在フレッツ光やauひかりなどの一般ユーザーが利用する通信サービスは、そのほとんどが「ベストエフォート型」です。ホームページなどに「最大〇Gbps」と掲示されていても、「これは理想の状態での場合であって、保証されているスピードではない」と理解するようにしましょう。

私はてっきり、ホームページに書かれているスピードでいつもインターネットが使えているって思っていたわ。だから使う時間帯なんかによってはすごく遅かったりするのね。
そうですね。インターネットの通信速度を考えるとき、「ベストエフォート型」とは何か?を知っておくことがまず基本です。しっかりと覚えておきましょう。

3.掲示されている通信速度と実際の通信速度の実態

掲示されている通信速度と実際の通信速度の実態
では次に、なぜ「掲示されている通信速度」と「実際の通信速度」に差が出てしまうのか?を見てみましょう。

例えばフレッツ光やauひかりは、公式ホームページなどで「通信速度は最大1Gbps」と謳っています。しかし実際にインターネットを使っていて、この速度がでることはありません。なぜなら「掲示されている通信速度は理論値」だからです。

そもそも通信速度に影響を及ぼす要因は様々あり、それは次の通りです。
① パソコンの性能
② アプリ利用などによる負荷状況
③ ネットワーク回線・機器の能力
④ ネットワークの混雑状況
⑤ プロバイダの設備能力

まず①は、CPUとメモリが大きく関係します。それは、これらの能力が低いとデータの送受信に伴う処理が間に合わないためです。例えば「Core i7 860 2.8GHz」と「Core 2 Duo 1.2GHz」では、下りの通信速度が倍程度違う、というデータもあります。

次に②ですが、いくらパソコンの能力が高くても、負荷の掛かるアプリを利用中(例えばウィルス対策ソフトによるスキャン作業など)であれば、その分使える能力の余裕は減りますので、処理能力は落ち、通信速度も下がります。

そして③ですが、LANケーブルやハブにも物によって能力に差があります。例えばLANケーブルは、性能や特徴によって「カテゴリ」という規格で区分されています。それは「CAT5」、「CAT6」などとケーブルに印字されており、「CAT5」の通信速度は100Mbps、「CAT6」の通信速度は1Gbpsとなっています。

またハブも、特に古い物などは100Mbpsの能力しかないものもあります。いくら光回線が1Gbpsで通信可能と謳っていても、通信経路となるLANケーブルや中継地点のハブの能力が低ければ、通信速度は遅くなってしまいます。

また④について、前述のように「ベストエフォート型」は共有回線です。つまり、限りある帯域を皆で使う形なので利用者が多い場合には遅くなり、夜間帯にインターネットが遅くなる傾向にあるのはこのためです。

最後に⑤は、通信がプロバイダの設備を通ってやり取りされるため、ここで渋滞すると当然遅くなります。つまり、プロバイダの設備の能力にも左右される、ということで、ここにも夜遅くなる原因があります。

「理論値」は、①~⑤までを「最大限通信速度が上がる条件」で算出しています。つまり、パソコンの能力は高く、負荷の掛かるアプリも利用していない。そしてネットワーク回線・機器も能力が高く、ネットワークは混雑しておらず、プロバイダの設備能力も高い状況、ということです。

しかし現実にはこの状況はあり得ません。実際にはこれらのいずれか、または何個かが理論値算出の条件に比べて劣ってしまうのです。特に④と⑤については、利用者がどうしようもできない領域となっています。これによって「掲示されている通信速度」と「実際の通信速度」に差が生じるのです。

これだと理論値通りのスピードがでることなんてないじゃない!「最大〇Gbps」なんて、なんか騙されている気分になるわね。
ですが、ギャランティ型だと利用料が高いですよ。結局「こういうものなんだ」と思って利用するしかないですね。
4.利用タイプ別にみる必要通信速度

利用タイプ別にみる必要通信速度
通信速度は速い方がもちろんいいです。しかし実際には、1Gbpsも必要ない使い方をしているケースがほとんどだということをご存知でしょうか?ここでは「利用タイプ別にみる必要通信速度」を確認してみます。

利用用途 必要通信速度
電子メール 1Mbps
サイト閲覧 1~5Mbps
動画閲覧(フルHDまで) 3~6Mbps
動画閲覧(4K) 25Mbps
オンラインゲーム・株等のネット取引 2~3Mbps

上の表は、インターネットの主な利用用途と用途別の必要通信速度をまとめたものです。必要通信速度については、人によって見解が異なりますが、「これだけあればスムーズに利用できる」といったところで設定しています。なお、用途によって必要通信速度に幅がありますが、「サイト閲覧」は「画像がたくさんある」、「ダイナミック形式である」など、サイトの作りによってかかる負荷が異なります。

また、「動画閲覧(フルHDまで)」は画質によって異なり、「オンラインゲーム・株等のネット取引」は、特にオンラインゲームの場合にその仕様によって負荷が異なります。

こうしてみると1Gbps(=1,000Mbps)も必要な用途はほとんどないということが分かります。そうなると、利用時の快適さはどこでもそんなに変わらない?いえ、違います。実際に速度を図ってみると、利用時間帯・プロバイダによっては、光回線でも1Mbpsに満たないケースがあるのです。そしてそれは主に前項の④、⑤に係る速度低下が原因になっています。

「ネットワークの混雑状況」について言えば、例えば同じ時間帯で「フレッツ光が混んでいる」が「NURO光は混んでいない」ということは、物理的に回線が違うので当然あります。また、同じ「フレッツ光」でもプロバイダA社は遅くてB社は速い、ということも、各プロバイダ会社の設備能力が同じではないので当然あるのです。

5.その他に知っておきたい専門用語

その他に知っておきたい専門用語
その他、契約前に知っておきたい専門用語についても確認しておきましょう。

①上り下り
これも通信速度の関係で出てくる用語です。まずインターネットを使う人ならだれでも関係する「下り」から説明します。「下り」とは、サイトや動画を閲覧する、アプリやファイルをダウンロードするなど、「データを受け取る時の速度」を指します。つまり、一般的にインターネットを利用するほとんどの用途ではこの「下り」の通信速度が関係し、これが遅いか速いかでネット利用の快適さに大きな影響を及ぼします。

次に「上り」とは、メールを送る、ブログを更新する、ファイルや動画をアップロードするなど、「データを送る時の速度」を指します。メールを送ることは多くの人が行いますが、ブログの更新や動画のアップロードなどは、全体からみた時の利用者は決して多くはありません。そのため「下り」に比べると重要度は幾分落ちます。

つまり、通信速度を見る時により重要なのは「下り」ということです。フレッツ光やauひかりの公式ホームページなどに、「下り最大〇Gbps」などと書かれているのはこのためです。

②ゴールデンタイム
これも同様に通信速度の関係で出てきます。「ゴールデンタイム」とは、「インターネット回線の利用者が多い時間帯」のことを指し、一般的に20~24時位の時間帯をいいます。利用者が多いということは、前述したように通信速度が遅くなるということで、この時間帯においてどの程度快適に使えるかが、通信速度に対する印象を大きく左右します。

③通信速度測定サイト
利用している回線の、現在の通信速度を測定することができます。例えばUSENのスピードテストでは、複数サイズのデータをダウンロードさせ、かかった時間から回線速度を計算しています。サイトによって測定方法は異なるので結果も違ってきますが、快適に使える環境かどうかの一つの目安になりますので活用してみましょう。
(参考URL:http://www.usen.com/speedtest02/

知らなかった言葉ばかりだわ。それに通信速度も測定できるのね。一度も測ってみたことがなかったから、やってみようかしら?
自分の今の状況を抑えておくことは、より快適にインターネットを利用するために必要なことです。時間帯によって測定してみて、特にゴールデンタイムでどのくらいの数値ができるのかを押さえておきましょう。
6.契約前の注意点

契約前の注意点
それでは最後に、「契約前の注意点」についてお話しします。前述した通り、通信速度には主に5つの要素が関係します。その内「パソコンの性能」、「アプリ利用などによる負荷状況」、「ネットワーク回線・機器の能力」の3つは自分で何とかできるものですが、残り2つの「ネットワークの混雑状況」と「プロバイダの設備能力」は、回線やプロバイダの契約先によって大きく変わります。

つまりインターネットの契約には、「ネットワークが混雑しない」、そして「プロバイダの設備能力が高い」所を選ぶことが大切なのです。

では、具体的にどのように契約先を選定すればよいでしょうか?それは、検討している契約先について「自分が主に利用する時間帯に利用者が多い回線か?」、「プロバイダの設備能力は十分と推定できるか?」を把握するのがポイントで、この点を確認するのに最も効果的なのが「クチコミ・評判の確認」です。

Twitterを始めとしたSNSで、現在検討している回線・プロバイダがどのような評価を受けているか、何時くらいの時間帯でどのくらいの速度を出せているかを確認すれば、どの業者を使った時に快適に利用できそうか、推定するのに役に立つのです。

確かにTwitterにはたくさんのクチコミが載っているわね。自分の住む地域や速度測定の時間帯に注目して見れば、契約先を選ぶのにとても役に立ちそうだわ。
Twitterのキーワードで絞り込むと簡単に確認することができます。キャッシュバックキャンペーンの額などだけで選んだら遅くて使い物にならない、なんてことにならないよう注意しましょう。
7.まとめ

以上、「ベストエフォート型」を始めとした専門用語と、通信速度の実態、契約時の注意点について解説しました。各社で提示している速度はあくまで理論値です。通信速度低下の要因は何かを押さえ、特に「ネットワークの混雑状況」と「プロバイダの設備能力」を気にしつつ口コミを確認すれば、おのずとどこと契約すればよいかが見えてくるでしょう。










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